ACL再建術からのアメフト競技復帰

スポーツ復帰に際して、怪我が重篤であるほど、手術やリハビリなど回復に時間が長く必要なほど、選手たちはたくさんの不安、葛藤を抱えて悩みます。
今回は、ACL(膝前十字靭帯)を断裂し、再建術後長いリハビリを経て競技復帰した選手のエピソードをご紹介します。

ACL再建術から競技へ復帰する

アメリカンフットボール、昨年秋のシーズン中にチームの練習で膝ACL完全断裂の重傷を負ってしまった選手Tさん。
鋭いステップで相手を翻弄し、スピードを武器に味方のチャンスを作り出す、レシーバーのポジションでした。
リーグ戦も佳境に入るシーズン後半だったため、その後の試合出場はなし。
翌シーズンで競技復帰するために、シーズンオフに靭帯再建手術をすることになりました。

注:画像は本文中の選手とは関係ありません。

手術後、リハビリ入院期間が長くなる選手もいますが、T選手は術創が落ち着いたタイミンングで早々に退院しました。
その後のリハビリは、病院でというよりもチームで積極的にできる運動を増やしていきました。
経過は、途中で痛みや腫れが出るようなトラブルもなく順調といえるものでした。チーム練習が始動した冬は、とにかく基本となる動作の習得や地味な筋力トレーニング。再建した靭帯の強度が落ち着くまでの時期は、できることも制限されるため、ひたすらに良い動作、無理のない動作を作るため、地味なトレーニングの繰り返しです。

注:画像は本文中の選手とは関係ありません。

再建術後 リハビリ中の葛藤

この時期からが復帰を目指す選手たちの苦悩と葛藤の日々です。
来る日も来る日も、ジャンプやダッシュのように思い切りは動けない制限の中で、緻密さを求められ、身体の基本動作と十分な筋力を身につけるトレーニングに取り組みます。
動作の改善を図るため、今まで意識してこなかった身体の使い方も再確認します。派手な動作でなくても筋肉痛になることもざらです。
しかも一人で。
チーム競技の中でリハビリをする場合には、チームメイトがボールを追って全力疾走しているのを尻目に、自分ができることを黙々とやるしかありません。
復帰のためには必要な期間ですが、この時間が本人にとっては何よりも辛い、我慢と焦りの葛藤の時間です。

本当に走れるようになるのだろうか?以前のスピードは取り戻せるのか?
いつまでこれをやるの?早く自分もチームメイトと一緒に練習を!

注:画像は本文中の選手とは関係ありません。

中には、我慢しきれずにDr.やセラピスト、トレーナーとの約束を破って、制限されている運動を無茶してやってしまう選手もいます。
チームメイトに「いつからできるの?」と聞かれることも気が焦る要因の一つです。

T選手は、そんな思いをずっと堪えて不安と戦いながら、コツコツとリハビリ/トレーニングに取り組みました。
「もう此れこれをやっていいですか?」「その前にこっちができたらね」
トレーナーと何度もそんなやりとりを繰り返しました。

しかし、この耐える期間こそ、ACL再建後、競技復帰をするにあたってとても重要な時期になるのです。
自分の身体の不安要素を洗い出し、動きのクセやムラを修正する。復帰するときに十分なだけの筋力をつける。危険な動作を回避するためのスキルを身につける。 などなど。

注:画像は本文中の選手とは関係ありません。

復帰の意味 最終目標は・・・

この夏、T選手の努力が実り、経過はとても順調にリハ/ トレのステップを踏むことができ、ついにチーム練習へフルメニューで参加できるまでになりました。

最終目標は、もうすぐ始まる今秋シーズンの試合で存分に活躍すること。
「怪我をしてより強くなる」のが受傷してなお得られるものだとしたら、、、
T選手も今まで以上のプレーを見せてくれることでしょう。

怪我からの復帰は、選手それぞれの多くの我慢と努力が基盤となっています。

今、ご自分の身体の痛みと重ねて読んでくださっている方へ。
身体と動きを見直すことで、必ず復帰に近づけます。
基本の身体づくり、TKCスタッフがお手伝いいたします。

TKC BODY DESIGN
東京都目黒区平町2−16−21−B1
03-5726-8437
info@tkc-bodydesign.com