肩が気になるという男性 肩関節周囲炎という診断がでたが

キッカケはちょっとした出来事だったのに
去年の5月にゴルフをした時に鋭い痛みを一瞬感じた(左肩)のは覚えている。しかし、その症状は一時的なものだったようで継続的に痛いというわけではないのでそれほど気にしていなかったそうです。
そして、夏頃に急に痛みが再発!
寝る時に左肩が痛むようになったので痛い方を上にして寝るようにしていたそうです。そのうち気がつくと今度はなぜか?右肩が五十肩のような症状が急に現れ、肩に強い痛みが出現。腕が上がらない!腰に手が回らない!など典型的な五十肩の症状になってしまったそうです。実はこの時、5月に痛めた左肩の痛みは消えていたそうです。
さすがに、この時は痛みも強かったので近隣の整形外科を受診したそうです。
ここでの診断は、『右肩関節周囲炎』
診察の時に、ちょっと前に左肩が痛くてその後。。。という症状の経緯は説明したそうです。
しかし、医師は痛かった左肩は一切見ることもなく、痛み止めと湿布薬を処方したそうです。この病院ではリハビリの施設も併設されていたようでリハビリの指示が2〜3回/週でて3週間ほど通うと痛みは止まり右腕も自由に動かせるようになったそうです。
これで一件落着!!
と思いきや、なんと!また、左肩の痛みが再発したそうです。
再度病院へ行くと結果、今度は『左肩関節周囲炎』になったそうです。そのうち首や背中も痛みだし今度は頸椎をレントゲン撮影することになったそうです。
この時の診断は5〜6番目に少し老化が見られますね。との診断。
時々首から指先まで時々痛くなることがあったので首の影響があるとのことで、首も含めてリハビリしましょうという診察結果だったそうです。
さらに詳しく話を聞くと
左肩が痛い!今度は右。その次はまた左が痛い!?
症状が二転三転しているのでご本人も原因がよくわからなくなっているので、私は色々聞いてみました。すると、今度は、ここ数年家の中で転倒したことがあるとのこと。
このときに胸を強打(骨には異常なし)したり、左肩を強打したことがあるとのこと!
この時は、五十肩のような症状になったが3ヶ月間リハビリに通って痛みも治まり運動には全く支障がないところまで回復したそうです。
まぁ〜そんなこんなことがあった時に
たまたま私の書籍を本屋で見つけ読んでくれたそうです。
セブン&アイ出版
著者:曽我武史 (TKC BODY DESIGN院長)
ちょっと気になることがあるし、運動のことも良く知ってそうだなと思って治療を受けにきてくださいました(70代男性)
まぁ〜いろいろ経緯はありますが、話を一通り聴きながら仕草さ動きを見る限りひどい可動域制限(仕草を見る限りでは)があるようには見えませんでした。
他にもご本人が気になるようなことはないか再度確認。
その後も色々伺い、情報を出し尽くしたかなと思えるとこまで来たので、いよいよ治療開始。
今度は、正確に動きのチェックをしていきます。
手を横に広げたり。前に上げたり。後ろに動かしたりなどなど。
細かく見てみると肩甲骨と上腕骨の動きのリズムがずれていたりなど気になることが出てきました。
ここまでは、まぁ良くありがちな話です。
しかし、ご本人曰く水泳をやっていてクロールも背泳ぎもできるとのこと。
しかし。。。平泳ぎがちょっとしづらいとのこと。
ここでちょっと気になるがあえてツッコマずスルー。
自分で動かす自動運動ではそれなりに動いていますが、細かく動きを確認すると肩をすくめる癖や腕にものすごく力が入ってしまったりと色々特徴が見えてきました。
しかも、他動的(私が動かす)に肘の曲げ伸ばしや肩の動きを確認しようと動かすと不思議なことに無駄に力が入ってしまう現象が右も左も起きていました。
あれ!?
水泳はできるのに。。。
今度は、私が万歳してもらおうと動かすと”すぐ”に肩に力が入ってしまいます。
まぁ〜いろいろ特徴はありますが、治療を施していくとそれなりに緊張もほぐれていきました。この時、注意したいのので体位を変えても同じように力が抜けてくれるのか?それとも力が入ってしまうのか?
まぁまぁ、いろいろ試行錯誤して治療していくとそれなりに動きがスムーズにできるようにはなってきました。
それでもこちらが満足する動きにはまだもう一声という感じでした。
この時点で、本当に水泳では問題ないのか?という疑問が再び湧いていました。
ここで私が考えたのは水による浮力による影響。
もうひとつは、水泳をやっている期間です。
ご本人に聞いてみるとなんと!幼少のころから今までずーと泳いでいるとのこと。
ここで閃いたのが『水を得た魚』という言葉
これは、水に入ると昔からの感覚が残っているのかうまく力を抜いて泳げているのかもしれないという仮説が浮かび上がりました。
そして、もう一点情報を入手
前立腺肥大による手術歴と大腸ガンを患ったことがあることが判明。
ここで私は”ピン”ときたことがあります。
それは、腹筋を含む胴体で腹圧やドローインなどができなくなっていないかを疑いました。
この時、患者さんから実は尿漏れが手術をした後から起きていて。。。。と
もうここまでくれば、謎は解けました!
実は、私の本を読んでくださった後ご自身で気がついたのは普段の姿勢!だったそうです。
背中は丸まり、顎は前に突き出ていたそうです。
身長も180センチ以上あるのでそれも影響していたのかもしれません。
今はご自身でも姿勢を気にしているのでそれほどひどいとは思いませんでしたが、背中や骨盤などをさわってみると明らかに骨格の捻れや不均衡な関節の動きなどがどんどん出てきました。
私は、まず骨盤(股関節含む)から診るようにしていますので、そこから動きを直していき、腕、肩、背中、首までを細かく治療していきました。
すると。。。
さっきまでの状態は明らかき変わるとこまで持っていくことができました。
この時点でご本人は満足気!!
治療後に一度立って手なども動かしてもらいました。
気になるところを発見
この時の立ち上がる時の動作から手を動かす動作を見た時に
”あれっ!”
て、ところが気になりました。
それは。。。
一つは胸鎖乳突筋。
もうひとつは、腹筋群の働きでした。
次に、理由は説明しないで、ドローインや腹圧をかける動きと腹筋を刺激する運動をしてもらいました。
すると・・・
不思議なことに、肩はしっかり上がるし動きもスムーズになっていました。
治療前は万歳はできますが真上に手を伸ばすには力ずくでプルプル震えながら上げていましたが、治療後は、その時から比べると明らかにスムーズに変わっていました。
コアに力を入れる。
首をコントロールすること。
ここを簡単運動でかつ自分でも力が入ってしまっているかを確認しながら動く運動を紹介して宿題にさせてもらいました。
次回は1週間後。
TKC BODY DESIGN
一般の方々の日常のお悩みからアスリートの繊細な感覚まで対応しております。
お気軽にご相談ください
東急東横線 都立大学駅から徒歩7分
閑静な住宅街の中にひっそりと存在する隠れ場的治療院