新体操選手 開脚180度で内転筋が痛い!

からだが柔らかいというイメージ

新体操をしている方は、非常に柔軟性が高い。

これは、ある意味イメージ通りの事が多いです。

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今回もそのひとり。

主な症状は、座位で開脚をすると左の内転筋がめちゃくちゃ痛くて困っているとのこと。

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前後に開く動きは大丈夫だが横方向に開く動きがとにかく痛い!!!

いろいろ検査してみると確かに長内転筋をストレッチする。力を入れると痛みがありました。逆に短内転筋には痛みがでませんでした。

では、筋肉自体が損傷(肉離れなど)しているのか?

これについては、本人曰く、怪我をした記憶もなし。

いつから・・・というよりは徐々に。ということでした。

 

肉離れなどの怪我はだいたい発生起点が明確なことがほとんです。

ですので、あの時に傷めた!?かなとかご自身の記憶を辿ると思い出すことが多いです。

初回の治療では、いろいろ仮説を立てながら治療をしました。そもそも柔軟性が高い方なのである程度可動域は確保されいるので細かい動き方や張り感、癒着(筋肉と筋肉の重なりあっているところの滑走不全など)いろいろ細かく診ていきました。最終的には、患部へ直接のアプローチもしましたがあまり手応えもなし。私が想像する期待通りの効果はありませんでした。。。。

治療後は可動域は広がり動きやすくなりましたが、痛みは僅かに残っていました。

変化はあるが、痛みは完全には消えていない。宿題です。

そんな状態ですが動きやすくはなっているので新体操の練習は継続して行っていました。

どうしても痛い。膝伸展位(座位)での開脚だけは痛くてできない。

2回目の治療では、患部外からの影響も想定して治療。

肩甲骨を含む肩から頸部。肋骨と上半身へのアプローチ。

前回も行ってはいるが時間が足りなくて想定している状態までは辿りつけませんでした。これは日常的に凝りが強くなっているのでご本人はそれほど問題視はしていない。

そして、今回は股関節周囲とはいえ、足元(指含む)からの捻れや歪みが生じていることもあるのでそこもしっかりアプローチ。

そもそも開脚などの柔軟性は一般人にはできないくらいの可動域がある方なので最終可動域まで行かないと違和感や痛みは感じていません。

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では、何が影響していたのか・・・

これは、触りながらになりますが、動きの仮説を立てながら状態をいろいろ治療して変えていく作業をしていきました。

一つ気になっているのは骨盤を安定させて動くのが苦手なことがありました。

ようは上がらない足を何とか上げようと無理やり骨盤を使っていたのです。

今回の治療後には、動き方の宿題を出しました。

腹圧をかけたままで股関節を動かすことや力を伝えること。

3回目の治療で大幅に改善!

今回で、3回目。毎回変化はあるが痛みや違和感がゼロのはならないので、そろそろ決着をつけたいと心に決めて治療。

気になるところからしっかり変化をだして消去していきました。稼働性が悪い部位というのは、簡単に反応することもあれば、そう簡単には変えさせてくれないこともあります。そんな時は、触り方を変えてみたりして常に指先や手のひらから入る情報に集中しています。今回は、患部には一切触らずでした。

しかし、怖かった動きは9割以上解決できました。

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やはり原因の根幹は動き方にありました。

それなりには動ける状態なので、どうして痛むのか?ここの謎解きでした。

可動域が広い選手に多いのですが、動作のつぎめで安定する要素が破綻する。

まさにここでした。

しかも、腹圧がある動作の瞬間に抜けてしまう事もいろいろ動作を確認して、わかりました。患者さん自身をこれを理解してくれたので経過が楽しみです。

座位での開脚では、判断しずらいので腹圧をかける方法は別で行いました。

自分で入っているか確認できる方法。

そして、股関節の分離動作。そこから片側性の動き。膝伸展位や屈曲位。

さらには片側はある角度でキープしたまま反対側を操ってみるなどいろいろやってみました。すると!『あれっ!』この時抜けるかも・・・

そうなんです。

腹圧のコントロールがしきれていなかったんです。

治療で動きやすい状態にしてから、更に動いてもらい、その時の動き方をじっくりみていきます。もちろんこの時私は、衣服の上から見ていきますが不思議と動きに関する情報がいろいろと見えてきます。

 

開脚

こんな180度の開脚は、だれでもできるものではありませんが、やりたいひとがいる以上、どうすればできるのか!考えて実現するのも大事なこと。

可能性があるのか、ないのか。

見極めながらチャレンジしていきます。