プロダンサーの膝の痛み

長年プロとして踊っているといろいろなところに負担が掛かってきている方が多くいます。今回もそういった経緯で来院された方をご紹介します。

ダンスにもいろいろとジャンルがあります。

開院してから多くのダンサーと出会ってきました。ヒップホップ、ジャズ、社交ダンス、ポールダンス、サルサ、フラメント、バレエなどなど様々なジャンルの方々。

そして、レベルもそれぞれ。

プロのダンサーとして活躍されている方も多くいます。

例えば、公演を1ヶ月後に控えていたジャズダンスのプロの方(膝が痛くて来院)

これまで長年踊っているので膝が痛くても、なんとかやりくりして稽古を積んで本番を迎えてきました。

が、今回は、そうはいかないほどの膝の痛みだったようです。

もちろん日頃のメンテナンスでお世話になっている治療院にも通っていたようですが、そこでは期待できる変化がなく。。。。

『このままでは踊りたいのに踊れない!』
立ったりしゃがんだり、右へ左へどんどん動いていかなくてはいけないのに膝が痛くて跳べない。踏ん張れない。支えられない。

このままでは。公演どころではない!という状況でした。

膝は、長年無理して使ってきたのでそれなりに関節は変性(病院で確認)しているそうです。しかし、膝を取り替えることはそうそうできないのでどうにかして調整できないかと悩んでいたそうです。

私が診させていただくまでにいろんな治療院でも診てもらっていたそうです。

多くのケースは、よくありがちですが痛い膝(患部)だけをみてそこを徹底的に揉む、鍼を打つなどの治療だったそうです。

もちろん効果がなかったわけではないんですが、何かが違うような気がしていたそうです。

たまたまダンサーとは違うお仕事をしているご友人から当院を紹介され来院されたのがきっかけですが、これもまたご縁なので一生懸命診させていただきました。

私は、まず股関節から、膝、足、指までの一連の動きや捻れ感などを確認しながらどうして痛いのか?どうしてここまでひどくなってしまったのか?

いつも治療してもらっているところでは、どうして対応できなくなってしまったのか?など素朴な疑問を含めていろいろ話を聞きながら確認していきました。

まずは、骨盤の位置から。

股関節の動きとそこに関連する連動性や協調運動など。

さらに上半身との連動などなど。あれこれ言いながら力を入れてもらったり動かしながら確認をしていきました。

それと同時に足部から膝、股関節までの関節の動きと筋肉の張りなど細かくチェックしていきました。

実は、このチェックするときもいろいろ観察しています。それは動き方や症状を訴えるときのしぐさや何気ない動きなども細かく確認させてもらっています(この辺の洞察はほぼ職業病に近いので無意識にみています)

さらにいうと。実際には、気になる動きや困っている動作なども確認させてもらっています。ひとによっては、パフォーマンスの動画をみせてくださることもよくあります。

この段階でほぼ見通しは立てていますが、実際に気になる部位を触らせてもらったり、動かしてもらったりして確認をしています。

ある程度方向性が決まったらどこを治療のゴールとするかを決めて治療を始めていきます。

プロレベルのダンサーさんは、ボディマッピング(自分で自分のからだがどう動いているのかの意識と感覚)が鋭い傾向がありますが、出来る方とそうでないナチュラル派がいます。

それでもプロレベルのダンサーさんは、言葉では表現できないけど動きの感覚はお持ちの方が多いのも特徴。これは、トップアスリートにもよくある特徴なのでこちらが競技特性や踊り(動きのイメージ)をしっかり理解していないと感覚の共有ができないので動画をみせてもらったり、自分でも映像をみるようにしています。

当院を来院される方のほとんどがご紹介の方ですが、多くはいろんなところで診てもらったけどなかなか改善しないで困っている方。

痛みの原因を知りたい。

どうして痛みが出てしまったのか?改善できるならその方法を知りたいという方が多くいます。この部分に関しては一番力を入れています。

これまで整形外科での勤務やアスリート対応やオリンピックなどここぞ!という時に調整からアクシデント対応まで幅広く経験しています。

じっくり直していく身体のクセもあれば、アクシデントによる痛みをいち早く改善して元どおりに動くように治すことも必要。

さらにもっとパフォーマンスレベルをあげたいと思っている方々まで日常生活の向上からプロレベルの超一流アスリートまでしっかり対応させていただいています。

開院して11年

妥協しない。

諦めない。

さらに質の高い技術と知識を持つように日々、人の身体と向き合っています。

膝が痛いダンサーも、治療をする毎に動ける幅が広がり安心と自信を取り戻し無事公演を終えました。

今は、予防的な意味合いも含めて動ける状態を保てるように2週間に1度のペースでコンディショニングしています。そのお陰で痛みはないだけでなく以前のように動けることが楽しく、あの痛みはなんだったの?と疑問に思うくらいまで回復してくれました。

次の公演までは、まだ時間があるのでもう一度身体をしっかり動かせるように。そしていい状態で続けられるように土台造りに意識を持っておられています。

だいぶ細部まで操れるようになってきたと。

痛みがあると振り付けは合わせられても、表現をする余裕がないので表情も硬くいい踊りができないといつも仰っています。

痛みを治療するには、痛みなく動ける状態に戻すことがまずは大事。
同時に正しく動けるように筋肉(神経系)へのアプローチも必要です。

揉めば治る?それは、ちょっと違うなと最近は強く思うようになりました。

次回は、そのことについて。

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